もともと寺山修司が好きで、
それ関連のアングラな劇団に出演させていただいたことがあります。
セリフもなく、舞台装置の一部みたいな感じでずっと舞台にい続けるっていうお気に入りの役だったんだけど、その打ち上げで、脚本家(?)の方に言っていただいた言葉が今でも残ってる。
「君はね、背中を斬られるような痛みを知っている。それもね、縦になんかじゃないよ、斜めに斬られるような、そんな痛みを知っている。だから、君はこの劇団に合うんだよ!俺と一緒に芝居をやろう。」
結構私も酔っ払ってて、当時適応障害だって言われていた時期で、その時に心に直にひびいちゃって、ボロボロ泣いた(まわりの人は「えっ?」ってなっていたと思う)
こういう芸術をやっている人って、舞台の台詞のようなことばを言うことができるんだな、ってどこか冷静に聞いていた。
本当に舞台のワンシーンみたいな台詞だと思った。
10代だったら、二つ返事でのめり込んでいたかもしれないなぁと思った。
とりあえずフルートやりたかったし、舞台の上でセリフを言うっていうっていうことがとんでもなく下手だっていうことがその時分かったので、また1から、いや0からの世界に飛び込もうと思えなかったけど、あの言葉を伝えていただいたことには感謝している。
変わった人だけど、いろんな人に慕われる方なんだなぁ。芸人さんってすごいなぁ。短期間だったけど、関わることができて嬉しかったと思う経験でした。
今度「毛皮のマリー」をされるということだったので、
観劇させていただきたいと思います。