今日ベト7を聞いてきた。
こころを動かされる素晴らしい演奏だった。
何を聞かされているんだ?っていうくらい熱いパフォーマンスのあるベト7で本当に楽しかった。ほら、音楽ってこんなに楽しい。
友人との思い出の曲でもあり、少し涙がでた。
夏目漱石の『こころ』という作品の中で、
先生は何故自殺をしたのか?
ということがよくテーマになる。
研究者の中でも諸説ありだけど、まあこうだろうっていう通説があって、私はそれを支持している。それを考えると、とてもじゃないけど高校の教科書に載せられるような作品では間違いなくないと思っている。
でも最近少しだけ考えが変わった。
そもそもなんで先生の死がこんなに議論されるかっていうと、
人が死を選ぶのだから、よっぽどの理由があったはず。それはなんだろう?
っていう当然の疑問があるからだ。
なにかあったんだろう、と健常者はそう思う。
でもどうなんだろう。
死にたくなった理由はたくさんあるのかもしれないけど、
死が実行される最後の一線っていうのは、実は非常に曖昧なものなんじゃないだろうか。
それこそ、日常の延長線上にあって、一歩先にあるような・・。
曖昧でぼんやりとした一線。
明確な理由なんて、本当はないのかもしれない。
その理由を考えるということに、少し違和感を感じている。
それでも、と思ってしまう。
残された人は学ばなければいけない。
私はまだ、言葉を失ったままだ。